うつ病

うつ病の治し方・治療薬 その2

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うつ病の治し方・治療薬 その2

その他の、うつ病の治療法

電気ショック療法
うつ病の治療法は、薬物療法と精神療法が中心となりますが、それ以外にも補助的な療法がいくつかあります。
「電気ショック療法」(電気痙撃療法ともいう)は、抗うつ薬が開発される以前からあった治療法です。
患者の頭部に.電極をとりつけ、100ボルト前後の電流を2〜3秒間通電して、てんかん発作の際にみられるような痙撃発作を誘発させます。このときに受けるショックによって、うつ状態が改善されるというわけです。
その名称に患者さんや家族がなんとなく恐怖感をいだくことや、過去に安全面で問題が生じたこともあって、現在はわが国の医療施設ではあまり実施されていません。しかし、薬物に反応しないうつ病には効果が高いとして根強い支持があります。薬の効かない難治性のうつ病が、この治療法によって
ケロッと治ってしまうケースがあるのです。欧米では、今もこの「電気ショック療法」は頻繁に行われています。
幸い、近年の医療技術の革新によって「電気ショック療法」はきわめて安全に行えるようになりました。重度のうつ病で焦燥慰や不安慰が強いとき、自殺の危険性が非常に高いとき、衰弱が激しいときなど、治療に即効性が求められる場合には特に有田であると考えられます。
光療法
日照時間が少なくなる秋から冬にかけてうつ状態になり、春から夏になると症状が軽減するのが「季節性感情障害(季節性うつ病)」です。原因は、太陽光線にあたる時間が少ないことで、メラトニン、コルチゾールといったホルモンの分泌や体温のリズムに変調が起きるからであると考えられています。
こうした季節性うつ病の治療によく用いられるのが「光療法」です。高照度光照射装置を用いて人工的に強い光(室内灯の5〜10倍にあたる2200〜3500ルクス)をうつ病患者に照射するもので、いわば日照時間を人工的にふやしてやるわけです。ホルモン分泌や体温のリズムを正常化する効果があり、季節性うつ病に対しては、抗うつ薬治療よりも有効であるといわれています。
光療法が有効なのは、季節性うつ病に限りません。うつ病の患者には症状の日内変動があって、朝から午前中にかけて特に気分が重く、夕方から元気が出るという人が多いものです。そんな人も朝、光療法を行うことによって、すっきり目覚めることができ、うつ状態も改善して、スムーズに一日をスタートすることができます。朝、調子が悪くて会社に行きたくないというような「出社拒否症」の患者には特に効果的とされています。
断眠療法
一晩、徹夜した翌朝に妙に気分が高まって、心も休も浮き立つような感じになることは誰しも経験したことがあるでしょう。わかりやすくいうと、断眠療法は、こうした高揚気分をうつ病の治療に応用したものです。
やり方としては「全断眠」と「部分断眠」の2つがあります。全断眠は、一晩完全に徹夜して翌日の夜まで眠らない、つまり約40時間完全に眠らないですごすという方法です。部分断眠は、たとえば21時に就寝させて夜中の1時半に起こすというように、通常の睡眠の後半部を断眠するものです。
うつ病の背景には、睡眠・覚醒リズムなど、生体の日内リズムの障害があると考えられています。実際、うつ病の患者には、睡眠障害がほぼ必ずあらわれます。断眠療法はそれを逆手にとって、睡眠と覚醒のリズムを人為的に操作することによって、うつ病の改善をはかるものといえます。
内因性うつ病の約6割に有効との報告があり、単極性と双極性のいずれにも効果を示すとされています。生理的な方法なので副作用などの心配はありません。弱点は効果が.過性で長続きしないことですが、繰り返し行うことで、また抗うつ薬との併用によって持続的な効果や阿発予防を期待できます。
●メラトニンとコルチゾール
メラトニンは眠気を誘う作用のあるホルモンで、夜になると分泌し始め、寝入るころには最高値に達します。メラトニンがふえると、体温が下がって眠くなってきます。
コルチゾールは体の活動を高める作用のあるホルモンで、朝、目覚めるころになると分泌量が一気に上昇します。それに伴って、睡眠時に下降していた
体温も上がってきます。
健康な人では、こうしたホルモン分泌や体温のリズムが規則正しく保たれていますが、うつ病、睡眠・覚醒リズム障害、自律神経失調症の人などでは、このリズムがくずれていることが考えられます。

うつ病患者さんが心がけるべきこと

ぐっすり眠れるようになると焦燥感や不安感もやわらぐ。
うつ病を治すには、医師の指示どおりに抗うつ薬を服用しながら、ゆっくり休養をとることがなによりもたいせつです。
うつ病の患者さんは元来、生真面目で責任感が強いため、仕事を休むことをいやがる人が多いのですが、活力の落ちているときに無理に仕事をしても能率はあがらず、ミスも多くなります。
その結果、かえって精神的に追いつめられて、病気を長引かせることになりかねませんうつ病のタイプや症状の度合いにもよりますが、思いきって仕事から離れて、心身の疲れをとることに専念するのがいちばんです。
抗うつ薬を服用しながら休養をとっていると、ぐっすり眠れるようになってきます。十分な睡眠は心のあせりや不安をとり除き、気力の低下を改善してくれます。
体調がよくなるにつれて、食べ物においしさが感じられるようになり、食欲も増してきます。気分もさわやかになり、今まで関心の薄かった新聞やテレビなどにも興味が持てるようになってくるはずです。
ただしブうつ病の症状は治原中に一進一退を繰り返すのがふつうなので、昨日は晴れ晴れとした気分だったのに、今日は一転して暗こ洛ち込むといった現象もみられます。このような「ゆりもどし」は、うつ病ではしばしばある
ことなので、けっしてあせったり、あきらめたりしてはいけません。
気持ちにゆとりを持って「自然に気分の回復を待とう」というくらいの心境になることがたいせつです。
これだけは絶対に守ってほしい10力条。
①必ず治ると信じる。
うつ病は治らない心の病という誤解があるようですが、適切な治療を受ければ必ず治ります。今は暗いトンネルの中に入り込んだような気持ちでしょうが、必ず抜け出すことができるので、あせらずじっくり治療をつづけるようにしましょう。
②自分で治そうとしない。
あせって素人判断で勝手な治療を行ったり、いかがわしい民間療法をためしたりはしないようにします。
また、病状や治療法などについて専門家ではない知人、友人らに相談するのも避けたほうがよいでしょう。「気の持ちようで治る」とか「薬は副作用が怖いからやめたほうがいい」などというように医学的に誤ったアドバイスをされて、かえって治療のさまたげになることがあります。
③なんでも自分でやろうとしない。
仕事や家事、日常生活の雑用などはどうしても自分でやらなければならない最低限のことだけやって、あとはなるべく他の人にまかせることが大事です。うつ病の患者さんには、完璧主義で仕事を他人にまかせられない性格の人が多いのですが、今はゆっくりと休むことをまず心がけてください。
④人生上の重大なことは決めない。
退職や転職、入学、引っ越し、結婚や離婚など重要な問題についての決定はすべて延期しますごっつ状態のときには、自分の考えや行動に対して自信を失っており、なんでもマイナス思考になりがちです。物事に対して、つい投げやりな態度で接してしまうので、間達った判断をしやすく、あとで後悔することが多いのです。人生にとって大事な問題の決定は、病気が治ってから行うことがたいせつです。
⑤うつ病になったことを悲観しない。
うつ病は心のカゼともいわれるほど、誰でもかかる可能性のあるありふれた病気なので、必要以上に心配しないようにします。
⑥家族や仲間とよく相談する。
うつ病を治すには、いち早く適切な治療を受け、また治療を受けつづけられる環境をつくることがたいせつです。
そのためには、職場の仲間や上司とよく相談して、通院の便宜をはかってもらったり、仕參を臨時に肩代わりしてもらったりする必要が出てきます。
職場を休んで治療に専念する場合には、堂々と休暇がとれるように配慮してもらう必要もあるでしょう。
心身の安静と休養を確保するためには、当然のことながら職場だけでなく、家族の協力も不可欠です。ゆっくりと休みながら、落ち着いて治療をつづけられる環境をつくるために、家族のかたとよく相談するようにしてください。
⑦抗うつ薬は安心して服用する。
抗うつ薬を長期間飲みつづけることに不安を感じる小宮首さんも少なくないようですが、どうか安心して服用してください。副作用として、目の渇き、便秘、めまい、眠気などがあらわれることもありますが、どれも深刻なものではなく心配はいりませんごうつ病が治って薬をやめれば、副作用も消えていきます。どうしてもがまんできない場合は、医師に相談するようにしてください。
⑧気分がよくなっても薬を中止しない。
通常、抗うつ薬は飲み始めてから1〜2週間ほどで効果があらわれ始めますが、少し気分がよくなったからといって、素人判断で抗うつ薬の服用を中止したり、量を減らしたりしないでください。その段階ではまだほんとうに治ったとはいえないからです。
うつ病は症状が消えてからも6ヵ月くらいは再燃(治りきらないうちに症状が増悪すること)の危険性が高いことが知られています。したがって、症状の改善が十分に得られてから1ヶ月くらいは同量の抗うつ薬を服用しつづけ、その後4〜6ヵ月かけて徐々に量を減らしながら中止するのがふつうです。気分がよくなったからといって、
早期に服用をやめると症状が逆もどりしてしまうので、医師の指示どおりにきちんと飲みつづけることがたいせつです。
⑨自分を責めたり、深刻に考え込んだりしない。
うつ病はれっきとした心の病です。
生真面目で責任感が強いがゆえにかかったのであり、けっして恥じる必要はないのです。
うつ病の患者さんは自責の念が強くなりがちですが、自分を責めたり、みじめだと思い込んだり、深刻に考え込んだりしないことがたいせつです。
⑩自殺は絶対にしないと約束する。
これは10カ条の中でも、いちばん守っていただきたいことです。自殺は家族にも職場の人にもたいへんな精神的ショックを与え、大きな迷惑をかけることになります。どんなにつらくても自殺だけは絶対にしないと約束してください。
●眠くなったら昼間でも寝てよい
抗うつ薬が効いてくると、終日、強い眠気に襲われることがありますが、治療を始めた当初はとにかく心身を休めることが第一なので、昼間であっても眠っていただいてかまいません。
ある程度、快方に向かってきたところで、規則正しく睡眠や食事がとれるように生活のリズムを徐々に是正していきます。
●抗うつ薬を服用中にお酒を飲んでもよいか
抗うつ薬を常用しているときの飲酒はあまり積極的にはおすすめできませんが、まったくダメというわけでもありません。要は、飲み方に気をつけていただければよいのです。
不安感や焦燥感をまぎらわすためにやけ酒を飲んだりするのはよくありません。病状を悪化させてしまいます。
しかし、晩酌程度に軽く飲むことがストレス解消になるとか、ナイトキャップとして1杯飲んだほうがよく眠れるということであれば、アルコールを断つ必要はありません。
ただし、その際もビールなら大瓶1本、日本酒ならおちょうし1本ぐらいにとどめ、度を過こすことのないように気をつけてください。
また、絶対に避けていただきたいのが、抗うつ薬とアルコールの同時服用です。薬の服用と飲酒との間には、少なくとも30分以上の時間差をおくようにしてください。
●「デイケア」について
「デイケア」とは、外来に通院している人で規則正しい生活のリズムがつかめなかったり、仕事になかなかつけないでいる人たちのために、通常の外来治療に加えて、社会復帰に必要な援助を行うプログラムのことです。
精神科の病院やクリニックではこのデイケアのプログラムを持っているところがふえてきています。また、地域の精神保健福祉センターや保健所でも行われています。
デイケアでは心の病を持つ人たちが定期的に集まって、さまざまなグループワーク活動を行います。参加者やスタッフとの交流を通じて刺激を受けたり、社会体験をふやすことで、積極的に生きていく力を回復させることを目的としています。
たとえば、料理、生け花、手芸、絵画、書道、英会話、映画鑑賞などといったメニューのほか、スポーツやレク
リエーションが1日6時間程度の日替わりプログラムとして用意されています。これらのグループワーク活動を通じて、しだいに人間関係も深まり、友だちもできます。社会生活に対する自信も回復してきます。患者さんのなかには、会社や学校に通いながら週1回テイケアを利用する人もいれば、毎日通って生活リズムをととのえる人もいるようです。
外来に通院中の患者さんで、家に閉じこもりがち、友だちや仲間がいない、生活リズムが安定しないというような人は、主治医に相談のうえ、デイケアを利用することをおすすめします。

うつ病の方に対する家族の接し方

家族のかたに心がけてほしいこと。
うつ病を治すには、家族のかたの協力が不可欠です。家族の接し方や態度によって、患者さんの気持ちを楽にして回復を早めることもできますし、逆に悪化させてしまう場合もあります。そこで、家族のかたに心がけてほしい注意事項をあげておきましょう。
ゆっくりと休養できる環境をつくってあげる。
うつ病を治すには、心身ともにゆっくりと休養するのがいちばんです。
特に睡眠を十分にとることがたいせつなので、まずはよく眠れるように工夫してあげてください。うつ病の治療は不眠の治療から始まるともいわれているように、睡眠がよくとれるようになると、焦燥感や不安感、気力の低下もしだいに改善されてきます。
また、家族全員が協力して、患者が心おきなく休養できる環境をつくってあげることも大事です。患者が主婦であれば、実家のほ親や姉妹らにも協力を頼むなど、本人が精神的に安心して、気がねなく休めるように配慮をしてあげましょう。
うつ病は必ず治るので家族もあせらない。
家族のかたもまず、うつ病という病気を正しく理解することがたいせつです。誰でもかかる可能性のある、ありふれた病気であり、適切な治療を受ければ必ず治るということをよく認識してください。もし多少回復に時間がかかったとしても、けっしてあせらないことです。
怠けているのではなく病気であることを理解する。
一見、健康体にみえるのに、家の中で無気力にゴロゴロしているのを見ると、ついつい「怠けている」「だらしない」などと責めたくなります。しかし、患者自身も好きでそうしているわけではないのです。本人の責任ではなく、すべて病気のせいであることをわかってあげましょう。
けっして励ましたり叱ったりしない。
うつ病の患者を励ましたり、叱ったりするのは絶対に禁物です。早く立ち直ってほしいとの思いから「がんばれ」とか「しっかりして」と声をかけたくなりますが、うつ病の人に対しては、これらはけっして使ってはいけない言葉です。
うつ病の患者は、頭では、自分がしっかりしなければいけないことは重々わかっています。でも、それができないがゆえに悩んでいるのです。ただでさえ自責の念にかられているところに、励ましの言葉をかけるのは、よけいな精神的負担をしいることになります。
患者をより追いつめて、最悪の場合には、自殺に追い込むことにもなりかねません。
うつ病の人を叱咤激励するのは、言ってみれば足を骨折した人に走れといっているようなものですから、絶対に避けてください。
「がんばれ」というような直接的な励ましの言葉だけでなく、それに類した内容の言葉や態度も厳禁です。
外出や旅行など気ばらしに誘わない。
うつ病の人が家にこもりっきりでいるのを見て、なにか気ばらしになることをさせればいいと考えて、無理に繁華街などに連れ出したり、旅行をすすめたりするのもよくありません。うつ病の人は状況の変化に非常に弱いという特徴があるので、にぎやかな場所や慣れない環境の中に身をおくことは大きな精神的負担となるからです。
たとえ夫婦ふたりの水入らずの旅行だとしても、本人はリラックスするどころか、かえって心身ともに疲れきってしまいます。その結果、うつ病を悪化させてしまいがちです。
回復期に入って、なにかやってみようという気力が出てきたら、家族の協力のもとに、家庭で無理のない運動や庭仕事などをするのがいいでしょう。外出や旅行は医師の許可が出てからにしてください。話をじっと聞いて安心感を与える。
うつ病の人は、人間ぎらいになっている反面、強い孤独感を感じて、家族に自分の本音を聞いてもらいたいと思っています。悩みや弱音の言葉をふと家族にもらすこともあるでしょう。
そんなときは、話をじっと聞いたり、ただいっしょにいるだけでも患者に大きな安心感を与えることになります。
悩みの解決策を与えられなくても、話を聞くだけで、患者の心の負担を軽くしてあげることができるのです。
ただし、このとき批判や説教をしてしまうと、逆に患者の心の負担を重くしてしまうので注意してください。
抗うつ薬をきちんと服薬していることを確認する。
うつ病を治すためには、医師の指示どおりに抗うつ薬をきちんと服用しつづけることが不可欠です。患者が薬をまとめ飲みしたり、飲み忘れたり、あるいは勝手にやめたりしていないか、家族のかたも常にチエックするように心がけてください。
自殺をしないように常に気をつける。
うつ病に自殺が多いことはよく知られています。日本人の自殺者の半数以上は、うつ病患者であるといわれてい
るほどです。
自殺する人というのは「死んでしまいたい」と思っている反面、「助けてほしい」という願望も必ず持っているといわれます。そして、この「助けてほしい」という願いがさまざまなサインとなってあらわれてきます。
うつ病の人の場合は、自分の気持ちを表にあらわすことが少なく、内に引きこもってしまいがちなので、あきらかにそれとわかるようなSOSのサインを出すことは少ないのですが、それでもよく気をつけていると、それなりの兆しというものはあるものです。
家族のかたは患者の様子に十分に気をつけて、いつもと違う言動が少しでもみられたなら、すぐに医師に連絡するようにしてください。
また、ふだんから刃物、ひもなどの危険物を片づけておいたり、できるだけ患者をひとりきりにしないなどの配慮も必要でしょう。
自殺の兆候には常に注意することが必要ですが、とりわけ気をつけていただきたいのが、発病の初期と治りかけた回復期です。症状が重い時期は「死にたい」と考えても、それを実行するだけの気力すらありません。むしろ少し元気のある時期のほうが、実際の行動に移しやすいのです。回復明には、家族も安心して監視の目をゆるめがちなので、特に注意してください。
症状が軽快してもその後6ヵ月は注意が必要。
うつ病は症状が消えてからも6ヵ月ぐらいは再燃の危険性が高いことがわかっています。したがって、その間は、たとえ症状が軽快したようにみえても、医師の指示どおりに薬を飲ませながら、患者の様子に注意しつづけることがたいせつです。
周囲のアドバイスにまどわされない。
「薬の飲ませすぎはよくないよ」「甘やかしすぎじゃないの」「寝てばかりじゃ治らないよ」などなど、親切心からではあっても、周囲の人たちは医学的に誤ったアドバイスをすることがしばしばあります。家族がそうした言葉にまどわされて、患者に対して間違った対応や接し方をすると、うつ病を長引かせることになりかねません。
●不眠への対応
うつ病の人は、特に発病した当初は、イライラする焦燥感から光や音に過敏になっていることがあります。そのような場合は、雨戸を閉めたり、厚手のカーテンで光や音を遮断してあげるとよいでしょう。
●自殺のサイン
家族や周囲の人がいちばん気づきやすいサインは、やはり、「もう死んでしまいたい」ともらしたり、実際に多量の薬を飲んだり、手くびを切ったりしたような場合でしょう。しかし、うつ病の人の場合、このようなあからさまなサインを出すことは少ないものです。
そこで、家族や周囲の人は患者の「死にたい」という意志を感じとるために、日ごろから本人の言動によく注意していなければなりません。
まず、日常、家庭や職場で患者が発する言葉に十分に気をつける必要があります。
「死にたい」「自殺する」といった直接的な表現はもちろんですが、「私は罪深い人間だ」「生きていても迷惑をかけるだけだ」「長い間、お世話になりました」「なにかあったら子どものことをよろしくお願いします」「自分には将来がない」「生きている意味がない」というように、なんとなく死を暗示させる言葉を口にした場合も要注意です。行動面では、家族とも口をきかなくなったり、部屋に引きこもったり、食事をとらなくなったり、周囲の状況や社会情勢などにまったく関心を持たな
くなったりしたら、危険なサインです。薬をたくさん隠し持ってみたり、包丁やひもをさがしたり、手紙や写真などの整理をしてみたり、たいせつなものを人にあげたりといった行動がみられたならば、非常に危険な状態だといえるでしょう。
いずれにしても、ふだんとは異なる言動や、気になる兆候がみられたら、すみやかに医師に連絡をとって、自殺に至るのを防ぐ対策を講じるようにしてください。

職場復帰の心得

本人があせっているときは家族のかたがブレーキを。
うつ病の患者さんは一般に症状が軽くなってくると、早めの社会復帰を望むものです。職場に迷惑をかけているという強い自責の念から「もうだいじょうぶ。明日からでも仕事に行ける」
とガンコに早期の復帰を主張することもあります。
しかし、回復が不十分であればあるほど、こうした「あせり」は強い傾向があり、その状態で復帰すれば再発の危険性は高いといえます。そんなときは、本人がゆっくり構えられるように、家族のかたがうまくブレーキをかけてあげてください。
通常は復帰へのあせりがなくならない限り、復帰は避けたほうがよいと考えられます。ほんとうによくなると、むしろもう少し休んでいてもよいと思えることが多いのです。
職場復帰後、しばらくは慣らし運転する。
復帰の時期の判断はむずかしいものですが、うつ状態が改善して、仕事の負担に耐えられる程度に回復し、その状態が安定していれば、職場に復帰できると考えられます。いずれにしても家族のかたが観察したことを主治医に話して、よく相談してください。復職後しばらくは慣らし運転をするようにします。患者さんは休んで
迷惑をかけたことに負い目を感じており、仕事の遅れをとり戻そうとあせることがあるので、ゆっくり適応していけるように会社や上司の人に配慮してもらってください。できれば、主治医あるいは会社の顧問医(産業医)を通じて説明してもらうとよいでしょう。
ノルマや締め切りに追われるような仕事からはしばらくはずしてもらい、マイペースでできる軽作業から始めるのが理想です。その後、様子を見なが
ら、リハビリテーションをかねて段階的に仕事をぶやしていくようにします。
また、復戦後も本人が遠慮なく通院できるように、遅刻や早退を許可する、
残業をさせないなどの配慮をしてもらう必要もあるでしょう。
 
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